ロムニー氏は、選挙運動においてオバマ氏との違い(訴え・主張)を民衆に届けることができなかった。
それが敗北を期する原因の一つになったと言ってもいいだろう。2012年の時点で、アメリカは2000万人の失業者を抱え、GDPの70%以上が借り入れ状態にあり、経済は低迷していた。もし、ロムニー氏が実業家としての経験を生かし、オバマ氏との違い(訴え・主張)を民衆に届けることができていたなら、この選挙に勝っていたかもしれない。オバマ氏には一般企業で働いた経験がない一方で、ロムニー氏には実業家としての豊富な経験があったのだ。いかなる「ブランド(企業イメージ)」も競争相手を否定することで負かすことはできない。
むしろ、ポジティブなキャンペーンを前面に打ち出し、競争相手を見劣りさせることで勝利を得ることができるのだ。
4へ続く..